68勝70敗6分(4位)
サンスポの連載により首脳陣と選手の溝がかなり深かったことが判明。
これまでも課題だった「選手任せの馬なり野球」はある意味究極の形で実施され、結果どこのチームにも大きく勝ち越しも負け越しもしないというこれまたある意味凄いチームが誕生した(各チームとの勝-負-分。D9-13-2、S14-10、G11-11-2、C12-12、YB12-10-2、交流戦10-14)。野球とは如何に首脳陣と選手の信頼関係が大切で、首脳陣の意図を選手達が実現できるかがポイントであることが分かる結果とも言えます(そこそこ力のある選手達を揃えてテキトーにやらせても5割程度しか勝てないということ)。
確か就任当初は「守りの野球」を謳っていた気がする真弓監督でしたが最後までそれは実現できず、そもそも選手起用など采配面からそれもあまり見えず・・・。
タニマチ問題は野村政権時にのむさん自らいろいろと文句を言ってましたが、未だ解決されていなかったのか。それともつまらないただの愛情なのか、選手をよう纏められんので代わりに金本を起用して纏めてもらうしかなかったのか。もしそうなら、来季の和田政権でも同様の悲劇が繰り返されるかもしれない。和田豊には和田豊がやりたい野球をやってほしい。愛する和田豊がボロカスに言われる姿だけは見ないですみますように・・・。


<全体総評>
ああ、もうだいたい書いてしまったのでここには何を書けばええのか(笑。
統一球の影響やジョーの故障で打撃は昨季から大幅にパワーダウンした、とは言えチーム打率はぶっちぎりでリーグ1位、得点はリーグ2位、失点(少なさ)もリーグ3位と投手陣が厳しかった昨季よりも総合的には良くなってるハズなんだが。
チーム内の雰囲気は置いておいて采配面を純粋に考えると、序盤は「不動心」でどんだけ不調でも金本とジョーを使い続け、借金が5を超えたところで遂にスタメンをいじりました。その間、リリーフのトリプルKと球児温存に拘り続けて競った試合を終盤に失点していくつか落としたりも。
夏場を迎えてジョーが故障でいなくなると藤井を起用してこれが見事にハマリ、金本の2勤1休体制が作られ、リリーフのトリプルKを解体してルーキー榎田の積極起用(酷使とも言う(笑)もあって一時期は首位スワローズに3.5差まで接近。
しかし夏が過ぎるとリーグ屈指の安定感を誇った先発投手五本柱が軒並み疲れてしまい、首脳陣も浮き足だったか継投など采配面で場当たり的なものが増えてTHE END。めっちゃ安定してたんでこの辺の見極めは難しかったやろねぇ(落合や仰木さんのように調子優先の監督ならどうしたか興味がある)。

とまぁこんな感じだと思うんですが、采配は結果論、という究極論で片付けてしまうと、根本的な課題は唯一つ。
自分は8月末にその後のタイガース及び対戦相手の先発ローテを予想して「今季はおそらく勝率5割で終わる」と予想しました。昨季からの課題ですがとにかく打てないタイプの投手がハッキリしてます。これが「何処のチームとも対戦成績が五分」に繋がっているのではないかと。一体何のための「チーム」なのか。よく考えていただければと。

<先発投手編>
総評:
五本柱で大安定。よくやったと言いたいが、シーズン終盤からすると結果的には五本柱に拘りすぎたのが仇となったとも言える。贅沢言ってるのは分かってますが。
若手も多く台頭しており、来季からどう運用していくのかはポイントになるかと。潰す心配さえなければ余った先発をリリーフで起用、でええんやけどなぁ・・・。

能見 篤史(32)
予想:15勝
実際:12勝
昨季の8勝無敗から思い切って15勝を期待しましたが、春先にええ投球しても勝てず、打線が上向いてきたら今度は自身が調子を落としてしまったこともありこんなもんに。QS75%(21/28)、投球回200は立派。

岩田 稔(28)
予想:10勝
実際:9勝
二桁届かず。QS達成率は84%(21/25)で吉見、澤村に次いでリーグ3位。来季はもっと勝てるんじゃないかなぁ。

ジェイソン・スタンリッジ(33)
予想:10勝
実際:9勝
5、6月の感じから前半戦終了時は12勝くらいいけるんでないかと思われましたが、8月以降ええ投球をしても勝てないのが続いた後自身が調子を落として結局シーズン後半は1勝止まり。ホークス時代も夏バテが問題視されていたようですが、来季は使い方を考える必要あり?

ランディ・メッセンジャー(29)
予想:4勝
実際:12勝
まさかの大活躍。と言いたいところやけどQSは52%(13/25)で援護に恵まれたとも言える。しかし先発四番手としては十二分の出来。

久保 康友(31)
予想:11勝
実際:8勝
故障して一ヶ月休んだ分減って8勝止まり。故障前はどうしたんやという程制球悪かったですが復帰後はまずまず。

下柳 剛(43)
予想:5勝
実際:0勝
開幕当初はそれなりの投球をしてたましたが援護に恵まれず、それから調子を落として二軍落ち、戦力外に。まだまだやれるハズ!!

鄭 凱文(23)
予想:予想せず
実際:1勝
二軍では最早敵無しの模様。しかし助っ人枠の問題で一軍登板は3試合のみ。もっと見たかった。
あまり考えたくはないですが、マートンがメジャー復帰するなら助っ人補強はせずに来季は助っ人投手三人体制でもいいのではないだろうか。

鶴 直人(24)
予想:4勝
実際:0勝
投手陣の編成的にやはりリリーフ転向した方がいいと思う。

秋山 拓巳(20)
予想:4勝
実際:0勝
昨季終盤の救世主も今季は一軍登板2試合のみ。まぁ枠が一つしか空いてなかったりとかもあったので致し方ないところも。

蕭 一傑(25)
予想:0勝
実際:0勝
遂に一軍登板を果たし、まずまずの内容。これまた枠の問題で2試合のみでしたがもっと見たかった。

清原 大貴(22)
予想:予想せず
実際:0勝
消化試合で1試合だけ登板。カープ相手に五回1失点。二軍でも14試合投げてそこそこ結果を出してますが来季即一軍、というわけにはいかんですかね。

二神 一人(23)
予想:0勝
実際:登板無し
二軍でも登板4試合のみと相変わらず故障との戦いが続いている模様。

安藤 優也(34)
予想:予想せず
実際:0勝
戦力外になってないのが不思議。まぁ二軍ではそこそこやってるみたいですが・・・。

<リリーフ投手編>
総評:
去年よりはだいぶマシになったハズでしたが形に拘りすぎたり行き当たりばったり継投だったりであまり力は発揮できずに終わった印象。宝の持ち腐れ。
来季は榎田、小嶋の先発転向(勝手に決めてますが(笑)により左のリリーフ陣をどうするかを考える必要がある。

藤川 球児(31)
予想:60試合2敗
実際:56試合3敗
大事に使っても3敗はするのであれば、春先に温存して負けた試合で使っておけば良かったのではと後悔したのは自分だけでは無いはず。まぁそんなもんだ。

榎田 大樹(25)
予想:4勝(先発で予想)
実際:62試合3敗
なんとか潰さずにすんだ?かどうか分かるのは来季開幕後か。とにかく潰れる前に先発転向を!!

渡辺 亮(29)
予想:50試合2敗
実際:56試合1敗
信頼されてるのかされてないのかよく分からない使われ方。充分な働きやったと思うが。極論やけど渡辺をちゃんと使いこなせなかったのが今季継投でよく失敗した最大の要因かも。

福原 忍(35)
予想:予想せず
実際:55試合3敗
まぁ、よくやったとは思いますよ。結果的に他のリリーフ陣の負担も減らせたわけですし、将来的には良かったんじゃないでしょうか。これで商品価値が上がってればトレードするのも手かとは思いますが。

小林 宏之(31)
予想:60試合3敗
実際:42試合5敗
形に拘って無理くり使われて負けたのが3試合程あったので、ちゃんと使ってあげればもう少しマシな結果になっていたような。

小嶋 達也(26)
予想:3勝(先発で予想)
実際:34試合1敗(2試合先発して1勝)
中継ぎでそこそこ結果を出してシーズン終盤に2試合だけ先発してそこそこ好投。来季は谷間での先発、リリーフと巧く使ってもらいたい。

久保田 智之(30)
予想:60試合3敗
実際:23試合2敗
前半終了前に二軍落ちして以降上がってこず。二軍でもいまいちだった模様。商品価値がまだありそうなうちに、そろそろ決断の時か?

西村 憲(25)
予想:30試合1敗
実際:21試合0敗
昨季の酷使がたたって出遅れましたが上がってきてからはまずまずの内容。来季はフルシーズンでの活躍を期待しています!

藤原 正典(23)
予想:40試合2敗
実際:19試合0敗
榎田、小嶋の活躍もあり一軍昇格が遅くなってしまった。そんなに悪くないと思うので、榎田、小嶋を先発転向させればもっと出番が増えるハズ。

筒井 和也(30)
予想:30試合2敗
実際:12試合0敗
江草の次は筒井かなぁ。

川崎 雄介(29)
予想:30試合2敗
実際:6試合0敗
二軍ではなかなか良かったようですが、一軍では結果を出せず。

加藤 康介(33)
予想:30試合2敗
実際:4試合0敗
ちょっと期待してたんですが全然駄目でした。

若竹 竜士(24)
予想:予想せず
実際:2試合0敗
二軍ではリリーフで抜群の成績。来季はフルシーズン一軍で。

白仁田 寛和(26)
予想:予想せず
実際:2試合0敗
ようやく一軍登板叶う。結構球速出てたみたいで、来季が楽しみですね。

江草 仁貴(31)
予想:40試合2敗
実際:ライオンズ移籍、12試合1敗
やはり限界なのか。移籍後、二軍ではそこそこだったみたいですが・・・。

<野手編>
総評:
結局、相手ローテ頼みなのは変わらずでした。金本の起用法以前の問題。
マートン、トリーの去就次第では来季大幅戦力ダウンの可能性も。
しかし、柴田にしろ上本にしろ大和にしろ、若手が速球に振り負けず変化球に脆い「当たり前のあるべき姿」なのは暗黒時代を知る人間としてはうれしいところ。そんな若手達とベテラン勢をどう使い分けていくか。

*打率-本塁打-打点-盗塁
柴田 講平(25)
予想:200-0-1-1
実際:271-0-1-7
まだまだ攻走守全てにおいていろいろと粗いですが来季に向けて楽しみな内容でした。一番固定、したいなぁ。

平野 恵一(32)
予想:274-1-22-6
実際:295-1-29-6
もう盗塁できないのは諦めました。
来季は若手を積極起用するためにいろいろ守ってもらうことになりそうなのでそういう方面での貢献を期待します。

鳥谷 敬(30)
予想:302-20-85-10
実際:300-5-51-16
統一球の影響で本塁打激減。しかし出塁率.395であの守備であれば今やセントラルNo.1遊撃手と言っても過言ではなく(他がいなくなってくれただけとも言えますが(笑)。盗塁数が後半伸び悩んだのが残念。20は堅いと思ってましたが。
なんとかFA流出は阻止したいところやが・・・。

新井 貴浩(34)
予想:301-20-88-5
実際:269-17-93-5
打点て前のランナーの出塁率次第やねんなぁ、というのがよく分かる数字。もう四番に拘らなくてもええと思うんやけど(この成績じゃ文句無いでしょ)。

マット・マートン(29)
予想:324-20-89-10
実際:311-13-60-6
帰らないで!!
しかし冷静に見て、日本でこの成績(そして打つ以外は一流ではない)でメジャーからオファーあるんやろか?統一球のおかげでだいぶ誤差は少なくなってるとは思うけど(7がけくらいやったのが8がけくらいですむ?)。まぁ、3Aでもええからメジャー目指したいとかあると思うけど。

クレイグ・ブラゼル(31)
予想:284-40-100-0
実際:282-16-69-0
統一球への対応が遅れ、膝の故障もありで120試合で16本塁打。
守れない走れないで果たして残留させるのかどうか、という話もあるみたいですが(粗いさんを一塁転向させたい旨もあったり)、ブラ以上の助っ人を連れてこられるとは到底思えないので残留させた方が正解かと。

俊介(藤川俊介)(23)
予想:272-2-18-10
実際:242-1-9-5
結局、春先の大当たりはなんだったのか。来季こそスタメン固定や!

城島 健司(34)
予想:272-18-78-1
実際:189-5-13-0
結局、開幕間にあったのは無理矢理だったということなんだろうか。結果的には今季のA級戦犯ということになってしまうのか。
来季以降の使い方は悩ましいところ。

上本 博記(25)
予想:255-0-2-6
実際:250-3-13-8
もっと使ってほしかった。消化試合になっても使われなかったのがホンマに残念。

大和(23)
予想:256-0-4-10
実際:235-0-6-5
チェンキラー健在っぷりをアピール。もっと使えばもっと結果を出せるハズ。

関本 賢太郎(32)
予想:302-4-16-1
実際:263-2-16-0
関本を使いこなせていないのがホンマに残念。
若手も出てきているので来季以降は代打・守備固め専任かなぁ。

藤井 彰人(35)
予想:250-0-8-0
実際:223-2-15-1
やはり年間働かせるのは無理があった。若手も台頭してきてるので来季は微妙か。

小宮山 慎二(26)
予想:250-0-2-0
実際:208-0-1-0
二軍ではもうレベルが合ってないようなので来季はジョーとツープラトンで起用してもらいたい。

野原 祐也(26)
予想:予想せず
実際:000-0-0-0
二軍ではもう合ってないので一軍で使うべき。

森田 一成(22)
予想:予想せず
実際:250-1-5-0
パワーは見せ付けたがまだ一軍定着するには微妙か。

田上 健一(24)
予想:予想せず
実際:250-0-0-1
育成から支配下登録、消化試合でプロ初安打、初盗塁。しかし二軍の成績見るとまだまだしんどい。

狩野 恵輔(29)
予想:予想せず
実際:167-0-3-0
故障出遅れが痛かった。そろそろ浅井と入れ替える時期か。

荒木 郁也(23)
予想:予想せず
実際:000-0-0-0
ルーキーという点を考えれば二軍とは言えそこそこ働いた模様。しかし上本、大和の存在を考えるともう少し様子見か。

野原 将志(23)
予想:予想せず
実際:000-0-0-0
二軍成績見るとまだ一軍は無理だなぁ。

黒瀬 春樹(26)
予想:トレード加入のため予想せず
実際:000-0-0-0
守備が粗いらしいので右の代打くらいでしか使い道がないが関本がいるのでなぁ。

坂 克彦(26)
予想:予想せず
実際:000-0-0-0
故障で出遅れたのが痛かった。

清水 誉(27)
予想:予想せず
実際:091-0-0-0
バッティングが絶望的にしんどい。

岡崎 太一(29)
予想:予想せず
実際:000-0-0-0
悪くはないがちょっと使いどころがない。トレード?

桧山 進次郎(42)
予想:250-1-10-0
実際:274-1-8-0
そこそこ頑張ったが代打・桧山で勝った試合はそんなにない印象(2試合?)。

金本 知憲(43)
予想:288-19-51-1
実際:218-12-31-1
代打で結果を出せる道を模索してもらわないと、どうにもならん。
しかし桧山と二枚控えに置いておく意味も無く、来季はその辺どうするか悩みどころ。

浅井 良(32)
予想:288-5-21-5
実際:138-0-5-0
今季は全く打てなかったなぁ。若手も出てきてるし厳しい状況。トレードとか考えてあげた方が・・・。

林 威助(りん・うぇいつぅ)(32)
予想:278-6-24-1
実際:167-1-5-1
浅井の項参照。

新井 良太(28)
予想:予想せず
実際:192-0-3-0
もうちょいやりそうな雰囲気もあったが。

桜井 広大(29)
予想:250-8-24-1
実際:一軍出場無し
肘の故障がどうにもならず戦力外。濱中、林に続き生え抜き大砲育成の夢叶わず。