ドラゴンズが最大10ゲーム差をひっくり返しての優勝を果たしました。
正直、あの戦力で優勝するとは・・・今でも信じられない(笑。


チーム打率.228はぶっちぎりリーグ最下位。それでも効率よく得点し勝てる試合を拾ったということなんでしょうか。五番谷繁の活躍とかはもう神懸かり的でしたが、今回は「効率よく得点して勝つ」ための土壌を作り上げた投手陣、中でも先発投手の運用について考えたいと思います。

ドラゴンズは昨季も先発ローテが固まったのは夏場以降でした。それは今季も同じで、結果的に登板試合数があまり多くない先発投手が多数現れます。
とりあえず下記表を見てもらいますか。今季のDSGT各チームの先発投手のQS達成回数/先発登板数(10/18時点)。因みに今季のQS(6回3失点)は指標としては微妙かもですが(7回2失点くらいじゃないと今季の打撃成績的に割に合わないとか)これしか資料がないのでご了承ください。
















DSGT
ネルソン23/31石川22/27澤村25/28能見20/27
吉見22/25館山18/25内海21/26メッセンジャー13/25
チェン18/24増渕8/22東野15/26スタンリッジ15/25
川井7/14由規10/15西村9/16岩田21/25
ソト8/11村中7/15ゴンザレス7/11久保9/19
山内7/9赤川6/12グライシンガー3/9下柳2/6
山井3/8山本2/12金刃2/8鶴0/4
伊藤4/7七條4/10小野1/7鄭1/2
中田2/5中澤0/1トーレス2/6蕭0/2
岩田1/5加藤0/1小山0/3秋山0/2
朝倉0/2川島0/1福田1/2安藤0/1
大野0/1山岸0/1高木0/1小嶋0/1
小笠原0/1高市0/1
合計95/14377/14286/14381/138
15試合未満合計32/6312/3816/473/18

15試合未満の合計は由規、村中、久保ら故障がなければ年間投げていたであろう主力投手の成績を除外するために設けてみました。いわゆる裏ローテに値する投手達の働きぶりを見るための指標ということで。それを見るとドラゴンズがぶっちぎりで好成績。
ドラゴンズは11試合でQS8回のソトと9試合でQS7回の山内の働きが光ります。スワローズは山本に拘りすぎたのが仇になったかも?ジャイアンツはそもそも人がいなかったと言えなくもないのだろうか。タイガースは五本柱に拘りすぎたという考え方もできなくもないのかもしれず。
まぁ、ドラゴンズがこれだけローテ組み替えできるのも強力リリーフ陣があってこそでしょうしそもそも投手全体のレベルが高いからとも言えるのでしょうが。

先の五番谷繁の話もそうですが、落合政権は「その時誰を使うのがベストか」を見抜く術に長けているのではないでしょうか?ネームバリューやそこまでの数字に拘らず、その瞬間の調子を見抜き、起用する。仰木マジックに近いのかもしれず、そういう点で仰木さんが既に亡くなられているのが残念に思います。

最後に話はちょっと逸れますが、近年のプロ野球、先発ローテでポイントなのは4番手以降かもね。まぁ、本来は三本柱揃えられるだけで充分凄いことなんですけど、近年はほとんどのチームが三本柱くらいまでなら揃えられてますよね(YBくらいですかねいないのは・・・)。今季のホークスとファイターズの差は5番手以降でついたと言えますしね(ファイターズは祐ちゃんのみ、ホークスは山田、岩嵜、大場がいる)。落合はその辺分かってそのポイントにいろんな投手を注ぎ込んだのかなとも思う。