復讐の念に燃え、黒川を殺そうとする梅さんを加藤刑事が止めるシーン。憎しみの心を愛で癒すというありがちなシーンではありますが、加藤役の森山未來の熱演が素晴らしく、ぐっと引き込まれました。また、それで我を取り戻した梅さんが、かつて黒川に殺された恋人の名前を叫ぶシーンはさすがの武田鉄矢で泣かずにはおれず。
全5回ながら、最終回まで加藤刑事と梅木刑事の「犯罪者を救うべきか憎むべきか」というやりとりとスタンスをみっちりと積み上げ、一瞬そこをひっくり返しながら最後はまた元に戻して泣かせる、という構成と、それを見事に演じきった出演者に感動しました。