まずはカード一巡してのタイガースの感想を箇条書きで。


<守備編>
・課題だった先発投手陣がオープン戦そのままに素晴らしい内容。15勝中14勝が先発投手に勝ち星付いてます。オープン戦から結構良さそうだったなんてことを全然知らなかったであろう関東メディアにザマミロと言いたい(笑。スタートダッシュ成功の要因はこれにつきるのでしょう。
・平野効果か、内野の守備が堅くなった。ゴールデングラブの新井や連続無失策記録保持者の関本は当然として、この2年程守備で精彩を欠いていたトリーが平野に引っ張られているのか守備範囲が広くなりミスも減ってます。鉄壁。
・リリーフ陣はジェフ不在関係なし。アベケンが負けてる展開で使う投手というのはかなり贅沢なことなんでしょうな・・・。ジェフが帰ってくると渡辺・江草もそういうことになるかも。贅沢過ぎる。
<攻撃編>
・1、2番が出塁して3、4番が返すという形ができてます。平野・新井の加入は当然大きいのですが、首のヘルニアを克服するために首回りを鍛えて1.8cm太くしたという赤星の復活が何より大きいでしょう。赤星があんだけ出塁してあんだけ走って後ろをあのメンツが打ってればそら点入りますわ。
・6番トリーが遂に伝説の本編突入を感じさせる内容。あーなんで代表の候補にすら入ってないんだ・・・。
・走塁の意識革命。星野政権時にタイガースファンを感動させた松山コーチの教えが岡田政権になって鳴りを潜めていたのですが、当時を彷彿とさせる「次の塁を狙う意識」がハッキリと伝わってきます。和田効果なんだろうか?
<首脳陣編>
・勝っているからか、岡田采配にも余裕が感じられます。投手起用にしろ、エンドラン等の作戦面にせよ、これと言ったミスが今のところなく。今季は手駒に自信が持ててるということでもあるんでしょうが、願わくば去年もそれをやっておいてもらいたかった(笑

以上、好調の原因を挙げるとこんなところで箇条書きしてみると当たり前のことが多いですが結局それができるチームが勝てるということなんでしょうね。でまぁ、本来ならもうこれで優勝宣言しちゃってもいいくらいの強さですが、そこは私もこの5年で2度の優勝を観た男、冷静に贔屓チームの分析は出来ていますとも。というわけで懸念編へ。
<今後の懸念>
・先発ローテが病み上がりと初体験者ばかり。安藤・福原が病み上がり、アッチソンはアメリカ時代は主に中継ぎ、岩田は初めての一軍先発ローテ、杉山も例年はシーズン後半しか仕事していない、と下さん以外は一年間やれるのかどうか未知数。実績もありキャンプをしっかりと過ごした安藤・福原とアメリカで一年中継ぎできるスタミナはあるアッチソンは信頼してもいいかとは思いますが、初めて一軍で長期を過ごす岩田は一年もつかどうかは怪しいか。二軍にいる上園、ボギー、金村暁らを含めた9人で何とか一年回せるか?首脳陣の腕の見せ所です。個人的に今季は杉山を推しているので頑張ってもらいたいところ。
・リリーフ陣の登板間隔が空きすぎる傾向が。これはまぁ贅沢な話ですが、先発投手陣が好調なため、リリーフ陣の出番が少なく。ジェフが帰ってくると江草・渡辺辺りも出番が減りそうで。しかし確実に先発投手陣が不調に陥る時期はあるでしょうからそこまで気持ちを切らさずにいてもらいたいところ。
・久保田が既に被本塁打3本で去年の半分に到達している。それでも負けてないので問題はないのですが。
・球児が日によって調子の良し悪しがハッキリしてる。ここ数試合はずっと好調ですし負けてはいないのでこれも問題ではないと思いますが。
・今岡不調で、サードは関本で8番打たせて収まりそうな感じですが、5番ライトをどうするか。現状は葛城・フォード・広大で何とかしていくしかないのでしょうが、うぇいつー復帰後どうするのか悩むことになりそう。うぇいつーが病み上がりを感じさせない活躍をしてくれれば勿論言うこと無しですが。つーか広大は代打で全く結果を出せてないというか変化球にからっきしなのは何とかならんのか。フォードは代打で結果出してるのでまた復帰する日も近いか。
・平野が観ての通りのプレースタイルなので、いつ故障するかヒヤヒヤ。しかしこれは芸風なので仕方なし。祈りましょう。
・オリンピックで球児・矢野・新井は確実に、今後次第では岩田と赤星も抜けるかもというところで、その間をどう戦うか。首脳陣の手腕、そして選手層の厚さの見せ所です。

そんな感じで、不安材料はまだまだたくさんありますが、とりあえず「優勝争いはできそう」という開幕前の宣言は守られそうで一安心という状況です。
んではついでに各球団と当たった感想を。

<ジャイアンツ>
ドーピングし過ぎてダメに。これから付きすぎた肉を落としてそれなりに纏まっていくとは思いますが、投手陣は上原も尚成もダメイヤーが発生する投手なので、このままという可能性もありますかね。野手はせっかくスンヨプを諦めたのにゴンザレスを使っていては意味が・・・。後は故障で調整遅れのアベシンが復活なるのかというところと二岡よ早く帰ってこいというところでしょうか(その時は坂本君がセカンド?)。

<ドラゴンズ>
最早他の4球団とは別格の強さ。開幕早々先発ローテから2人欠けても即埋まる投手陣の層の厚さ、そしておそらく現状セントラル最強と思われるスタメンオーダーの布陣。6番ノリ・7番森野は反則の域。ボンギュが思ったほど活躍してないですが上出来でしょう。ジャイアンツよ、チーム作りとはこうやるんだよ。結局優勝するにはこことの直接対決を制するしか無いんでしょうな・・・。

<ベイスターズ>
課題の先発投手の整備ができず。打線は顔触れはなかなかで得点力もありそうなのに、なんだか雑な攻撃が多い印象。まだ僅差のビハインドなのに試合終盤になると明らかに諦めた雰囲気になるのが泣かせる。エースが抑えて4番が打つしか勝てる要素がない厳しい状況。

<カープ>
投手陣は救世主ルイスを筆頭に意外と頑張っている印象。しかし接戦をなかなか勝ちきれず、新井を強奪された影響がモロに出ている感じでしょうか。それでもなかなかの布陣ではありますが、思ったほど走れていないのが残念。赤松と喜田の奮起に個人的に期待。

<スワローズ>
先発ローテ若手三人衆でとりあえず村中君はモノになりそうで一安心でしょうか。増渕君もいけそうか?リリーフ陣は五十嵐がいきなり故障するなどはあったものの、そこそこではないかと。野手陣は3割打者がずらっと並びよく走り、高田野球が早くも浸透している感じですが、得点に結びついていない印象かなぁ。ガイエル・リグスは相変わらず投げ間違いを誘える感じでは無いし。