今週のファミ通で、セントラルリーグ各球団ファンの編集者による座談会があったんですが、ジャイアンツファンとして編集部では有名なカミカゼ長田氏が、正に他球団ファンが期待するジャイアンツファンっぷりを発揮してました。しかしその中で「おお、なるほど」と膝を打った発言がありました。


事の発端は、タイガースファンとしてこれまた有名な浜村弘一エンターブレイン社長が「自分はカープに申し訳ない気持ちがあるが、長田はないのか?」という質問から。で、「勝てばいい」「チームを強くするのはフロントの仕事」「ジャイアンツが強くなるよりも、他球団が弱くなればいいと思っている」とかはまぁ、ありがちなところだと思うんですが、なるほどと思ったのが「自分は自分の好きな選手で揃えたいと思っている。で、他球団のいい選手を獲って使わないことによって、自分の好きな選手が目立つようになる」という発言。つまり、好きな選手の活躍を目立たせるためにライバルとなる選手を飼い殺しにする、ということなんですが、その発想は俺には全く無かったので、凄いなと。
これって更に突き詰めると、例えば自分が好きな先発投手に最多勝を獲らせるために、ラミレスでスワローズを弱体化させつつあわよくば打線を強化し、クルーンでリリーフを強化してあわよくばベイスターズ先発投手の勝ち星を潰す可能性を高め、最多勝争いのライバルであるグライシンガーを自チームに入れて勝ち星をコントロールしちゃうという発想もありなわけで。球界全体のためには多分よくない考えですが、一人のスターを無理矢理作り出すにはありな戦法なのかなとも思った。

あと、この座談会で他に面白かったというかそこまで言うか、と思ったのが他球団ファン編集者からのこの発言。「坂本は生え抜きの若手を育てているとアピールするために使ってる」ってそりゃ坂本君が可哀想だ(笑