99GWアニメ映画3本レビュー

逮捕しちゃうぞ the MOVIE8点
一年間の研修を終え、墨東署に帰ってきた名物コンビ、夏実と美幸。復帰早々交通管制網がマヒしたり 銃器密輸事件が発生したりと何やら物騒な事件が相次ぐ。そして、遂に、かつて本庁を震撼させた 『蜂一号作戦』が墨東署を襲う!!
まず、『逮捕』ファンとしての評価。不満点から。中嶋君と東海林の活躍がほとんどナシ。雑魚婦警ですら 頑張ってるのに何故にメインのこの二人がこの様なのか?それから原付おばさんとかストライク男に至っては 出番すらナシ。ある意味ファンに媚びてなくて良かったとも言えるが。ただ、個人的に夏実ファンとして 夏実&東海林コンビの活躍を期待していたのでちょっと残念だなあと。満足点は、「美幸、成長したなあ」 と思わされたところ。テレビ版のラストで、夏実がいなくなってから精彩を欠き、落ち込んでいた美幸だったが やはりストライク男の球を打って完全に自立出来ていたようだ。1年間の研修を終え、お互い自立して パワーアップしたNMコンビ。これからのさらなる活躍が楽しみである。お話としてはどうだったかというと、 ラスボスがちょっとショボかったのが残念なり。「アクションバリバリであっという間の90分」というのは 本当。まあ、「『逮捕しちゃうぞ』はやっぱり夏実と美幸のものだなあ」と思わされましたね。
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名探偵コナン 世紀末の魔術師8点
「ロマノフ王朝のお宝『インペリアル・イースター・エッグ』を奪う」と怪盗キッドからの予告状が 警視庁に届く。エッグの持ち主である鈴木財閥は大阪にオープンする美術館の目玉としてエッグを 展示する予定で、警視庁の助っ人として毛利小五郎もコナンらと共に大阪入りする。 『西の名探偵』服部平次も巻き込んで、キッドとの戦いが始まる。
正直、シナリオはショボい。しかし、ちゃんと全キャラ使い切っているのに好感。怪盗キッド、かっこよすぎ。 もう、それだけ。『まじっく快斗』ファンは絶対観るべし。キッドの出てこない中盤はだれるが、序盤・終盤は かなりいけてるので、インパクトが強い分、映画としては『逮捕』以上かもしれん。哀ちゃんはイマイチ 出番少なだったが、これは蘭ちゃんへの配慮か?

天地無用!(OVA+映画3本)7点
岡山県のど田舎に住む主人公・天地君の家(神社)にエイリアンの女の子達がようさんやってきて 居候しちゃってさあ大変ってお話。
OVAシリーズの印象は、ドタバタラブコメだった。娯楽性が高く、面白かった。映画第一弾の『in Love』 と第二弾の『真夏のイヴ』はいい話で泣かせてもらった。そして、「シリーズ完結」「最後の天地」と 言われた今回の『in Love2』だったが、実に「わかりにくい」話だった。僕は、『天地』を 「テーマ性は薄いが娯楽性は高く、わかりやすいところがいい」と評価していたので、今回の映画の 「わかりにくさ」は「今まで積み上げてきたものを全てブチ壊しにしてしまう」と思い、がっくりした。 しかし、一緒に観に行ったE命寺氏に「なにかしらのテーマはあるハズだ」と言われ、議論した。一体、 『天地無用!』のテーマとは何だったのか?今回のゲストキャラであったハルナの存在意義について考えた 時、答えが見えた。世の中に無駄な恋愛などない→世の中に無駄な出会いなどない→世の中に無駄な人間などいない →頑張って生きよう、これである(なるほど、『天地無用!』というタイトルは逆説的意味を持っていたのか)。 素晴らしいテーマである。シークリストとの出会いも無駄ではなかったのだよ、タイガースファン諸君!! これなら最後の阿重霞の言動の意味もわかる。なればこそ、話としての大オチをしっかりするべきではなかったのか? 最近、ゲームの『ファイナルファンタジー』もそうだが、こういう「その後はどないなってん!?」と ツッコミたくなる話が流行なのか?なんだかスッキリしない「完結編」だなあ、と思った。 まあ、とりあえず「鷲羽ちゃん最高!!」てことで。

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